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Vol.9 鍼ダイエット(2)初日 |
上海1週間出張のMAX状態から満を持して、ついに外苑前に向かいました。忙しくて、ちゃんとした食事を取らないままに…。夕方の予約でしたが、院内は静かな雰囲気で、ほかの予約客はいなかったような。受付の女性、相手してくれた女性、中国系らしきメンズ。相手をしてくれた女性は、実は鍼灸師。まずは背中から…と、ベッドでうつぶせになり、メンズのひとりに後背部を強力にもみほぐされました。私が凝ってるのか、押す力が強いのか、おそらく両方でしょうが、とにかく痛い!「あれが気持ちよくってね〜」という人もいたので、かなり個人差があるのでしょう。私の場合は、「つ、つらい!」と、思わず力が入るような、軽く拷問でした。
30分くらいそんな調子で、次はおなか鍼。女性鍼灸師の出番です。おへその上下左右に4か所、どーんと奥までくるし、中国鍼なんでしょう、ものすっごく痛い。あまり説明してもらった記憶がないのですが、胃の働きを弱めるとか…。胃酸が出ないのか? 鈍感になって「空腹感」がこないだけなのか? その痛いおなか鍼を10分くらい、それから足と腕に打って10分くらい。「何も食べないでくださいね。お酒もダメですよ。水やお湯をたくさん飲んでください」と言われ、はいさようならとなりました。拍子抜けというか、説明ってそんなもん?と驚きが。 これからすごい日々が待ってるんだろうに、それに見合うすごい説明はなかった。それで、どのくらいやるんですか? とか、食べないのはどれくらいなんですか? とか、聞いてみました。「人によりますが、だいたいみなさん2か月くらいですね」というので、心に「2か月」と刻みました。知っていたのに「何も食べない」準備ができてなくて、そう言われると「あー今日ちゃんと来る前に食べてればよかった。食べずにいられるんだろうか」と不安でいっぱいに。
「食べない」ということは私の生活にあり得なかったことで、未知の世界なわけです。鍼の力を借りてそんなことが可能なのか、不安もいっぱいだけれど、空腹感やらそれに伴う苦痛やら、自分の感覚がどうなるのか、好奇心がそそられたのも事実。もまれて、鍼を打たれて、なんとなく思考はどよーんとしているけれど、普通に働いて。そのころは「入稿」という作業の時期。テーマごとに必要なもの一式を印刷所に送るのですが、最終的には、ライターさんの原稿待ち。けっこう夜中まで仕事していたはず。上海食べ過ぎ生活ですっかり胃が疲れていたこともあり、食べないでいられる幸福感を満喫したのでした。それから約3週間、日曜以外は毎日、鍼に出向く日々が続きます。 <続く>
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