大高博幸の美的.com通信(149) 2013 春夏 ベージュ・オン・パレード!
通信(124)以来、約半年振りのベージュ特集。今回は2013春夏の新色(1月~5月発売分)の中から、厳選して御紹介します。
《リップカラー》
ベージュメークの主役と言えば、もちろん口紅。無難な色というつもりでは全くなく、モード感の高いオシャレな色という条件を最優先して選びました。
今期、ベージュ口紅を本気で作ってくれたのは、ソニア リキエルと アナ スイ コスメティックスの2社。すべて新処方の新製品・新色です。
ソニア リキエル サブライム ルージュ 06、07、08、各¥3,465
全20色のデビューで、最もベージュらしいベージュは 07 ヌード。
潤い成分が もたらすソフトなタッチとフィット感、深みのある上品なツヤ、ふっくらとした質感と発色の美しさとが相まって、モデル風の洗練されたニュアンスに仕上がります。できれば、意識的に“厚め塗り”を楽しんでください。
同時に発売された サブライム リップライナーも要チェック(ボルダー込みで¥3,675)。
全6色中、01、02、03がベージュ系で、イチオシはパール粒子無配合の02です。
ユニークなアイテムとして見逃せないのは、
アナ スイ リップ コンシーラー クレヨン 701、¥2,310
唇の赤み&色ムラを 自然にカバーして、クール&ヌーディなトーンに整えてくれる、めったに出ない一品です。マットな質感でありながら粉っぽさがなく、薄く均一にフィットします。あらゆる色調のリップカラーに対応できますが、特にベージュの発色に こだわる皆さんなら、隠し味的なアイテムとして手放せなくなるでしょう。
また このブランドからは、ベージュの口紅が4~5色&ベージュのリップクレヨンが1色、上記のコンシーラーと同時に発売されています。アナ スイに今まで縁のなかった方も、捜し求めていた色に出会える可能性が高いので、チェックだけは ぜひしてみてください。
アナ スイ リップ クレヨン 700、¥2,310
コンシーラーと同じ形&機溝の繰り出しタイプ。セミマットな質感ですが、グロッシーオイルによるデリケートなツヤが、唇をソフトに見せてくれます。色は、ジャストなナチュラルベージュ。
アナ スイ リップ スティック 700、701、702、703、各¥2,940
こちらも全20色でのデビューで、従来品以上の なめらかさと冴えた発色が特徴です。
特に微差を大切にした調色が素晴らしく、たとえば702はゴールド&シルバーパール配合でありながら、光によっては よく見ないと分からないくらい輝きがデリケート…、大人の女性の雰囲気さえ漂わせている点が立派です。上記4色のほかに、ピンクベージュ系の302も要チェック。
《アイカラー》
アディクション レディ トゥ ウェア アイパレット アンレイティッド、タキシードムーン、シュガーラスク、各¥6,510 (5.10 発売予定)
アディクション初のアイパレットで、全色が新規に開発されています。限定色・限定パレットを含め全6セットの発売ですが、写真の組み合わせは限定パレットがなくなった後も、新デザインパレットで定番化されるとのコト。
どの組み合わせもAYAKOさんならではの魅力を放っていて、3種すべてを購入してもムダになる可能性はないでしょう。僕としては、明るい影を演出する『アンレイティッド』が一番好きですが…。内蔵されているアプリケーターも非常に優秀で、これらのパレットは競合する同種アイテムの中でも抜群の出来だと思います。
ボビイ ブラウン ロングウェア クリーム シャドウ スティック 03、06、07、各¥3,360
スティックタイプのアイシャドウとして、コレは このブランドならではのモノ。まぶたに直接のせて、指でなじませるだけ。のばしている間は なめらか&クリーミィ。それがピタリと密着して、美しい仕上がりが長時間持続します。汗や水に強いウォーターレジスタンス処方のため、にじみ・ヨレ・崩れの心配は ほとんどありません。全8色中、ここではスモーキーカラーを選びましたが、バニラ色の01、ゴールデンピンクベージュの04も美しい。
《マスカラ》
オマケ的に御紹介しますが、ブラウンマスカラ派の皆さんには早めの入手をオススメしたい、液が毛先に向かって伸びていく優秀品です。
マジョリカ マジョルカ ラッシュエキスパンダー エッジマイスター BR666、¥1,260(4.21 限定発売予定)
長さ1.3倍の漆黒ロングファイバーと“液のびベース”とが絡み合い、技ありのデュエットコームが まつ毛をワイドに拡張させながら1本1本セパレート。モチロン、汗・皮脂・涙に強いウォータープルーフ処方。コレは限定品なので、発売日を忘れずに!
《チークカラー》
かなりビックリ!でしょうけれど、イチオシはプチプラ系のパウダー頬紅です。
セザンヌ シルクタッチチーク 04、¥504(4.2に発売されたばかり)
バターナッツ色の“ナチュラルベージュ(左)”とピーチテイストの“ベージュコーラル(右)”のデュオで、明度も彩度も理想的、肌色の延長線上にあるようなユニークなベージュです(ラメ&パール粒子は含まれていません)。
肌色に近い調色のため、カバー力さえ微妙にプラス。主張しすぎない発色が極めて上品で、ベージュ系のすべてのリップカラーと完璧に調和します。2色を重ねづけorミックスして使うのが基本ですが、場合によっては どちらか1色だけで仕上げても◎。
プチプラとはいえパウダーの質は高く、保湿成分配合の上、持続性にも優れています。付属のブラシは毛量たっぷりの馬毛製。コレはベージュ好きの読者全員にオススメの1品です(値段が安いから、という理由でススメているワケではありませんよ)。
では、Enjoy!!
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ビューティ エキスパート 大高 博幸1948年生まれ、美容業界歴46年。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。 ■大高博幸の美的.com通信 https://www.biteki.com/article_category/ohtaka/ |
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