シーン別メイク
2011.12.26

大高博幸の美的.com通信(81) お正月は着物メークで美しく!!

読者の皆さんから、「お正月の着物メークについて教えて」というリクエストが届きました(ありがとうございます!)。
現代では着物といってもいろいろアリで、「メークも好きにすればOK」みたいな風潮がありますが、着物はやっぱり日本伝統のクラシック。基本を知った上でのアレンジが大切です。
もしも着物メークに今風の流行を採り入れすぎると、たとえば何年か経って、その時の写真を取り出した時、信じられないほど古臭いor異様な顔に見えたりして、笑いのネタにでもしない限り、「誰にも見せられない…」という結果になる可能性が大、です。

では、着物メークの基本から。
まずはイメージとして、白と黒と赤(日の丸の赤に近い赤)の3色で、と考えてください。白い肌、黒い髪、赤い唇の3色と覚えればOK(オススメ・アイテムは、最後にまとめて御紹介します)。
肌の質感はソフトマットがベストで、ギラギラのパール感や極端なツヤ肌は避けるべき。「パールやラメの輝きがないと、自分の顔じゃないような気がする」という人は、目元と唇だけにポイント的に使う程度にしてみましょう。たとえばシャドウは、まぶた全体にキラキラを広げるのではなく、まつげの根元に沿って線的に細く入れるとか、リップは下唇の中央だけにラメをプラスするというようにすれば、若さや上品な可愛らしさを表現できます。
眉は髪の色に合わせる必要がありますので、黒髪の方はグレイorグレイッシュブラウンで。茶髪の方は愛用のブラウンにグレイを少しかけると、しっとりとした和装の雰囲気を表現できます。
眉の形は、どちらかと言うとなだらかめが基本ですが、あまり作りすぎないコト(作りすぎると、おどろおどろしい顔になってしまいます)。着物姿の一流のモデルや女優さんのメークで、「あ、素敵」と感じた写真や映像があれば、それを真似するというか、採り入れてみるのが得策です。
アイラインは、まあるく描いたり囲みラインにしたりするのはやめて、目尻をスーッと切れ長めに描いてみてください。そして写真を撮る時は、「正面を向いてカメラ目線。ハイ、チーズ!」ばかりでなく、斜め横から、少し伏し目にした顔なども、ぜひ撮ってもらってください。新しい自分の発見が、きっとあると思います。

では次に、オススメ・アイテムを。
あ、コレは低予算が条件なんですね?了解! 4~5品購入しても壱万円でオツリがくるように考えました。

ファンデーションとパウダー…。エテュセのBBミネラルクリーム(全3色、各¥1,890)と、BBミネラルパウダー(全2色、各¥1,890)。月刊『美的』11月号のベストバイ(P.158)で紹介した優秀品で、みずみずしさ×サラサラ感&透明感×カバー力のベストバランス。しかも汗をかいてもくずれません。リーズナブル×ハイクオリティで、コレは買った人だけが得をする2品です。少しぐらい厚めに塗ってもキレイに見えます。
チークカラー…。パウダー状の頬紅でもOKですが、着物メークの時はクリーム状の頬紅をぜひ使ってみてください。肌の内側から、ほんのりと血色が見えるような晴れやかな顔に仕上がります。
プチプラでのイチオシは、キャンメイクのクリームチークの10番(¥609)。コーラルオレンジ寄りのソフトなレッド系です。もう少しピンク寄りの頬にしたい方には、11番がオススメ。
このチークカラー、頬だけでなく、眉骨~そのすぐ下のくぼみのある部分にも軽くのせてみて。ほんのりとした赤みが自然な色気を感じさせてくれます(つけすぎると逆効果にもなるので、ほんの少しにしてください)。
メークの最後に、愛用のパウダーチークカラーを重ねてもOK。レッド系のパウダーチークカラーを購入する必要がある人は、カネボウ化粧品のすべてのブランドの“RD”という色番のモノを選べば間違いありません。たしかKATEにもあるはずです(“RD”というのは、レッド系という意味で、発色はとてもソフト)。
リップカラー…。着物の中にある明るい暖色に合わせればOKですが、赤を感じさせる色で仕上げれば華やかな印象に(着物を着てから大きな鏡の前に立って、バランスを確認しましょう。頬紅と口紅が弱く見えるコトが多々あります。そのまま出かけると沈んだ冴えない顔に見えてしまうので、注意が必要です)。
お母さんから赤いリップペンシルor赤い口紅を借りて、自分のリップカラーにプラスするという方法もありますが、現在限定発売中のレブロン リップグロス パレット001(¥1,050。『美的』1月号のベストバイ、P.171で紹介)がオススメ。セミマット&ロングラスティングのボルドー色のベースカラーを塗ってから、上段左上のワインレッドを重ねづけすると、モダン×クラシックな若々しい唇が生まれます。このパレットは、お正月が過ぎても使えるし、絶対にお買い得。品切れにならないうちに大至急カウンターへ!!
最後にひとつ。手にはメークアップ効果のあるハンドクリームを。写真を撮る時には、忘れずにつけたしてくださいね。予算がもうなかったら、白めにつくサンスクリーンやプレメークベースで代用してもOKです。

10年後、20年後に、2012年の着物姿の自分の写真を見て、「あー、なんてキレイ、なんて上品、なんて可愛いんでしょう」と嬉しくなれるようにガンバってください!

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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